
「経理の仕事にチャレンジしたいけれど、経理求人票に書いてある内容がいまいちピンとこない…」
「経理未経験OKと書いてあるけど、月次決算できる人歓迎というと…」
経理事務職の求人では、仕事内容の記載が曖昧だったり、採用条件に矛盾があるケースがあります。理由の一つに、「派遣求人」「正社員求人」に関わらず、企業の採用担当者が経理業務を正確に理解していないまま求人票を作成していることもあるためです。
今回は、このような不安を持つ方に、「経理求人」を見極めるためのポイントや、実際の経理業務をイメージする方法を解説します。自分の希望と近い経理の職場を見つけるために、自分で経理求人を読み解く力を身につけましょう。
経理職の求人票を見ていると、「未経験OK」の文言がある中で、未経験者には難しい「月次決算経験必須」や「マネジメント経験者歓迎」という表現も並んでいることがあります。このような一見矛盾する条件が書かれてある求人票の背景には、以下のような事情がある可能性があります。
実際の経理業務は専門的な知識やスキルが必要とされるのですが、求人票を作成する担当者が、本来求められている経理業務を十分に把握できていない場合に、このような曖昧な表現が発生します。
企業は正社員を採用しても定着せず、人材が流動化しやすいという課題を抱えています。その会社におけるスキルは在職期間に応じて溜まっていくのですが、その会社のスキルが一定程度ついた段階で、その人が退職した場合、同等の人が代わりになることは難しく、結果的に、即戦力となる派遣社員を募集しよう、となります。
「未経験歓迎」と書かれていても、教育できる人が社内にいなかったり、いたとしてもその人は忙しく、教育にかける時間の余裕がない職場もあります。未経験者でもできる可能性があるという判断で、「未経験OK」と表現してしまっている場合もあります。
中小企業などでは「一人経理」の体制もあります。業務の引き継ぎが不十分なまま前任者が退職してしまうこともあります。その場合、「採用して教えて引き継ぐ」ことが難しくなり、「即戦力となる人に入ってもらって業務をしてもらう」ことが優先される場合があります。
「未経験可」や「派遣から正社員登用あり」と記載がある「経理求人」でも、実態は経理即戦力や経理経験者を求めている場合に、このようなギャップが生まれている可能性があります。
応募者側が求人票に書かれた情報をそのまま信じて応募して、面接で初めて実際の経理業務内容を知るよりも、求人内容から矛盾した内容がないかをひととおり確認することをおすすめします。
求人票から読み取れる部分について確認しておくことは、ミスマッチのない採用につながる最初の一歩になります。
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経理職への応募を検討するとき、求人票の内容だけで仕事内容を正確にイメージすることが難しい場合があります。特に魅力的に見える『未経験OK』や 『正社員登用あり 』などのキーワードが並んでいる場合は、企業によって大きく異なります。ここでは、『経理求人』を見極めるために押さえておきたい、3つの基本ステップをご紹介します。
経理職や事務職において一般的に求められる業務内容を把握しておきましょう。求人票を読むときの『ものさし』になります。以下のような分類を参考に、仕事内容を照らし合わせてみてください。求人票に書かれている仕事内容を、このリストと照らし合わせると、業務の範囲や自分に合っているかどうかを把握しやすくなります。
なお、経理部が経理周辺の業務を幅広く対応している会社も多くあります。
求人票の文章には、仕事内容のヒントとなるキーワードが隠されています。以下のような用語に注目してみましょう。
データ入力や仕訳処理など、経理業務のスタートになります。
ただし、補助といっても内容はさまざまです。資料収集だけであったり、逆に決算補助業務まで含まれることもあります。
月次決算や年次決算の対応が発生します。
企業全体の 経理業務を一人で担う場合が多く、負荷が高いです。
教育体制が 整っていて経理業務をスタートできる場合もあれば、単純作業のみの場合もあります。
注意したいのは、「未経験OK」と記載がありながら、実は即戦力を求めている場合もあるので、業務内容を確認することが望ましいです。
求人票の内容だけで判断がつかないときは、事前に問い合わせてみるのがおすすめです。特に経理専門の【派遣】や【紹介予定派遣】を行っている会社の場合は、担当者が企業の経理業務を詳細に把握していることが多いため、安心して質問できます。
このような確認を行うことで、採用された後に「想像と違った」というミスマッチを防ぎます。
そんな方にとって有効な選択肢のひとつが、「紹介予定派遣」という働き方です。「紹介予定派遣」とは、一定期間(通常3〜6か月)派遣社員として働いた後に、「企業」と「ご自身」の双方が合意すれば正社員として正式に採用される制度です。
経理のように専門性が高く、かつ、業務環境や人間関係が仕事のパフォーマンスに影響しやすい職種において、有効な「採用」のステップとなります。この働き方には以下のようなメリットがあります。
たとえば求人票に「経理補助」と記載されている場合、単なる資料収集なのか、会計ソフトまでさわるのか、またはもう少し専門的な業務もあるのか、など経理経験が浅い場合は分かりにくいことが多くあります。紹介予定派遣であれば、実際の業務を行い自分の目で確認したうえで選択できます。
経理職はチーム内の連携も多く、人間関係や企業文化が働きやすさに直結することが多くあります。紹介予定派遣であれば、実際に職場で仕事をするので、自分にとって働きやすい環境かどうかを見極めることが可能です。
通常の正社員採用と異なり、数か月間職場で仕事をしてから選択できるので、入社後のアンマッチのリスクを減らすことができます。これは特に、未経験から経理職に挑戦したい方や、ブランク明けの再スタートを考える方にとって、とても心強い仕組みです。
こうした経理専門の紹介予定派遣を活用することで、自分に合った経理求人に出会う確率を高め、経理キャリアのスタート地点として理想的な選択をすることができるでしょう。また、「紹介予定派遣」は、採用する企業側にとってもメリットがあります。紹介予定派遣を活用することで、企業側も「即戦力を求めるあまり、ミスマッチな採用になってしまった」という失敗を防ぐことができるためです。
経理に特化した「紹介予定派遣」を行う派遣会社もあり、専門的な視点で、経理求人選びをサポートしてもらえるケースもあります。たとえば、企業ごとの業務内容の違いや、実際の職場における面接の評価についてまで丁寧に教えてくれる派遣会社もあり、初めての転職活動でも安心して進めることができます。
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経理職への転職や経理派遣を検討する際、「未経験OK」「残業なし 」「正社員登用あり」といったキーワードも大切ですが、求人内容に違和感がないか、疑問がないか、確認しましょう。
以下の4つのアクションが有効です。
採用活動を行いながら、経理のスキルアップを同時に行うことを強くおすすめします。
未経験から経理職を希望している人へのよく耳にするアドバイスに「とにかくたくさん応募して、50社に1社でも 内定が 出ればラッキー」といったものがあります。確かに、経理未経験者にとって採用のハードルが高いことは事実です。しかし、採用されることがゴールになると、その会社がアンマッチだった場合、採用活動始めた地点より後退してスタートとなる場合があります。
条件面についても給与や勤務地だけでなく、ご自身の経理スキルアップも視野にいれて検討することで、万一最初の会社が合わなかったとしても、次のスタートをスムーズにするために経理スキルアップはしておくと良いです。
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