経理担当の方のなかには、記帳にかかる業務を効率化させたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
記帳業務は作業の手間もかかり大変ですよね。
そこで本記事では、記帳の業務を効率化できる記帳代行を使うメリットやデメリット、費用の相場を紹介します。
記帳業務のアウトソーシングを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
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記帳代行とは、自社の経理業務の一部である記帳を外部機関にアウトソーシングできるサービスのことです。
会計事務所や税理士のほか、記帳代行をサービスとして提供している経理アウトソーシングの会社などに依頼することができます。
記帳代行では自社で作成した伝票をはじめ、仕訳帳や現金、預金出納帳に基づいて、記帳代行が総勘定元帳や試算表を作成してくれます。
記帳代行を利用することで、自社で総勘定元帳や試算表を作成するよりも正確な書類作成が行えるうえ、記帳業務の手間も削減できるためとても便利なサービスです。
関連記事:総勘定元帳とは?基礎知識や仕訳帳との違い、作成方法やメリットを解説
記帳は、決算書の作成や事業の見直しにおいて重要な役割を果たしています。
記帳は、事業の収支や資金状況、経費の把握などに欠かせない情報を扱います。
正確かつ体系的に記帳を行うことで、収益や費用、資産・負債の状態を明確に把握できます。
これにより、経営者は事業の健全性や課題を把握し、経営戦略の立案や改善策の検討に役立てられるでしょう。
また、税務申告や監査など法的な要件にも適合するため、事業者にとってもとくに重要な業務であり、正確かつ適切な記帳を行うことが経営の基盤づくりに欠かせないといえます。
なお、元々白色申告者は免除されていた記帳業務ですが平成26年の税法改正により、記帳業務はすべての事業者に義務づけられるようになりました。
事業の規模にかかわらず、記帳業務は必須の業務となり、その重要性は今まで以上に高まっています。
記帳における注意点はいくつかあります。
まず、正確な情報をもとに記帳を行うことが重要です。
取引の内容や金額を適切に把握し、間違いのない入力を行うように心掛けましょう。
また、日常的な業務の中で発生する領収書や請求書などの書類を適切に保管し、必要な情報を継続的に収集することも大切です。
さらに、法的な要件や税務のルールに則って記帳を行うことにも注意しましょう。
適切な帳簿の作成や税務申告手続きの実施など、法的な要件を遵守することは信頼性や法的トラブル回避のために重要です
。
記帳作業は慎重な対応と正確な情報の管理が求められる業務なので、定期的な確認や業務の進行状況の把握も欠かせません。
記帳代行と似ているサービスに経理代行というものもあります。
記帳代行と経理代行のサービス内容の違いは、対応しているサービス内容の範囲です。
記帳代行は、経理代行のサービス内容の一部に含まれます。
記帳代行のサービス内容は、主に会計ソフトへの入力と帳簿作成の2つです。
領収書や発注書などクライアントが取引したことを証明する書類である証憑を記帳代行会社に送付すると、会計ソフトを使用して、取引を日付順に入力してもらえます。
また、決算のたびに帳簿作成を記帳代行会社のほうで対応してくれます。
記帳代行で作成を依頼できる主な帳簿の種類は、現金出納帳や預金出納帳、総勘定元帳などです。
なお、記帳代行を会計事務所か税理士か、それとも経理代行会社に依頼するかで代行してもらえるサービスの範囲は変わります。
どこまで業務を任せられるのかは、事前に確認しましょう。
関連記事>>売掛金の回収代行とは?流れやメリット・注意点
関連記事>>掛け取引と未収未払い金の違いとは?
経理代行のサービス内容は、記帳代行や振り込みや支払いの代行、給与計算、そして売掛金と買掛金の管理の4つです。
会計ソフトへの入力と帳簿作成の2つは記帳代行のサービスにも含まれていますが、経理代行の場合はそれに加えて入金や支払い対応後の精査の作業も対応してもらえます。
また、日常業務のなかで発生する支払いや振り込みの代行や、従業員の給与の計算も依頼できます。
売掛金と買掛金の管理も重要な経理代行の業務内容の1つです。
売掛金や買掛金の管理を行ってもらうことで売掛金の回収漏れを防ぐことができます。
また、買掛金を放置するによって税務調査での指摘が入ってしまうといった事態も防げるでしょう。
関連記事>>経理代行の料金相場と利用するメリット・デメリット
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記帳代行を利用するにあたり、業者の税理士資格を気にする方が少なくありません。
無資格の業者に依頼すると「税理士法違反になってしまうのでは」と心配しているからです。
結論から述べると、記帳代行は税理士資格を有していない業者でも行えます。
なぜ、このようにいえるのでしょうか。
税理士資格が必要と誤解されている主な理由として税理士法があげられます。
この法律で、税理士または税理士法人以外が税理士業務を行うことを禁じています。
ここでいう税理士業務は、他人の求めに応じて税務代理・税務書類の作成・税務相談を業として行うことです。
具体的には、税務官公署に申告書を提出する、所得税の確定申告書を作成するなどが該当します。
以上からわかる通り、記帳代行は税理士業務に含まれていません。
したがって、税理士資格を保有していない業者であっても行うことができるのです。
記帳代行を利用するにあたり、税理士法違反を気にする必要は基本的にないでしょう。
ここからは、記帳代行のメリット・デメリットを解説します。
きちんと理解したうえで、記帳代行を活用しましょう。
記帳代行のメリットは、主に5つあります。
記帳代行を依頼すると費用が高くなるイメージがあると思いますが、実は記帳代行を使ったほうが経理業務にかかるトータルコストを削減できる可能性があります。
たとえば、経理担当者を雇用する場合、企業により異なりますが人件費として、月に最低でも20〜30万円ほどのコストがかかります。
しかし、記帳代行を利用すれば月に数万円の手数料で足りるため、人件費のコスト削減が見込めるのです。
記帳の業務があることで負担が増え、ほかの経理業務に手が回らなくなっては本末転倒です。
企業の利益や売上に直結しない記帳業務をアウトソーシングすることも、業務の負担を軽くする方法の1つです。
記帳にかかる業務の時間を減らすことが、ビジネスの効率化につながります。
関連記事>>経理業務を効率化する方法やメリット
記帳代行を利用することで会計の正確性が上がり、納税額や通期の利益の予測がつきやすくなります。
予測がつくため事前に節税対策を検討することが可能です。
また、記帳代行を行う税理士や会計事務所から節税についてもアドバイスを受けられる場合もあります。
さらに税務調査があった場合も、税理士が税務調査のための準備を進めてくれることや、事前に依頼ができるため立ち合いをしてくれるなどもメリットとして挙げられます。
記帳代行では、1か月単位の経営成績や財政状況を確定してくれる月次決算を行ってくれます。
月次決算をもとに経営指標を確認することやビジネスの改善を図るなど、財務管理ができるようになります。
財務管理が可能となれば資金繰りもしやすくなり、銀行との交渉もスムーズに行えるでしょう。
自社で経理業務を行うよりも不正を防止しやすい点もメリットとしてあげられます。
専門的な知識を求められる経理業務は、同じスタッフが長期間にわたり担当することが少なくありません。
ケースによっては、業務が属人的になりブラックボックス化してしまうこともあります。
第三者が詳細を把握できない業務は不正の温床になりえます。
専門的な知識とスキルを有する外部スタッフを加えることで、不正のリスクを軽減できます。
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企業が自社の経理を担当する場合、記帳ミスによるトラブルが起きる可能性があります。
たとえば、仕訳が誤っていたために取引先に延滞料金を支払わなければならなくなったり、誤った金額を請求書に載せてしまったために、軽微ながらクレームを受けたりするかもしれません。
このようなトラブルには、企業自身が保有する経理スキルや知識では避けることが難しいものが多いため、記帳代行業者に依頼することでミスの不安を取り除くことができます。
記帳代行業者は、専門知識を持ったスタッフが記帳を担当し、法律や税制の変更にも対応しながら正確かつ迅速に処理を行います。
また、記帳作業と同時に確定申告の準備も併せて行う場合が多いため、納税期限が迫っても企業側は準備作業を心配しなくて良いため、記帳代行業者の存在により企業のビジネスに集中することができます。
さらに、記帳代行業者は自社でも使用している記帳ソフトを使用することが多いため、企業と業者間でのやり取りがスムーズであり、細かな不備やミスを発見しやすい特長があります。
記帳ミスが起こった時のトラブルは、企業にとって経費や時間の損失につながるだけでなく、信用や評判にもかかわることがあります。
記帳代行業者に依頼することで、このようなリスクを回避し、スムーズかつ正確な経理業務を行うことができます。
関連記事:経理ミスはなぜ起こる?5つの原因と個人・組織レベルでできる対処法
企業が自社で経理を行う場合、経理業務に多くの時間やリソースを費やす必要があります。
そのため、本来の業務に集中できないケースがあります。
こうした問題を解決するために、経理業務をアウトソーシングすることがあります。
具体的には、記帳代行を利用することで、経理業務に必要なリソースや時間を削減することが可能です。
記帳代行業者に業務を委託することで、自社の従業員は本来の業務に全力を注ぐことができます。
これにより、業務効率が向上し、業務成果の向上も期待できます。
また、記帳代行を利用することで、従業員の負荷を軽減することもできます。
自社で経理業務を行うことで、業務負荷が高まり、従業員のストレスが増加することがあります。
それに対して、記帳代行を利用することで、業務負荷を軽減し、社員のストレスを軽減することができます。
さらに、記帳代行を利用することで、経費削減が可能となります。
自社で経理業務を行う場合、会計ソフトや書類管理に必要なシステムなど、多くの経費が発生します。
これに対して、記帳代行を利用することで、必要なシステムを借りなくても済みます。
また、専門的な知識を持った経理スタッフが代行業務を行うため、従業員の研修や育成の費用も削減できます。
以上のように、記帳代行を利用することで、メインの業務に全力を注ぐことができ、業務効率の向上、業務負担の軽減、経費削減が可能となります。
企業が自社で経理業務を行う場合、経理人材や経理システムを用意する必要があります。
これに関連するコストは、比較的高額なものとなります。
それに対して、記帳代行サービスは、業務のアウトソーシングにより業務外注先に財務関連の業務を委託することで、経理代行よりも比較的安価に利用が可能となっています。
また、自社で経理業務を行う場合、経理担当者の給与や福利厚生など、間接費も含めた大きなコストがかかるという点が挙げられます。
しかし、記帳代行の場合は、人件費などのコストが不要であり、その分、安価にサービスを提供することが可能となっています。
さらに、記帳代行サービスは、日々進歩しているテクノロジーを活用し、より効率的な業務フローを確立し、コストの更なる削減に成功しているケースが多いと言われています。
したがって、記帳代行サービスは、財務関連業務のアウトソーシングにより、比較的安価にサービスが提供されるというメリットがあります。
そのため、多くの企業が利用を検討しており、中小企業だけでなく、大企業でも採用されるケースが増えています。
記帳代行サービスを利用することで、経理業務の動向を把握することができます。
具体的には、経理業務における資金繰りや財務状況の把握をはじめ、従業員の経費精算や資産管理の状況など、経理に関する様々なデータを収集することができます。
記帳代行会社は、各企業の経理サポートを行う専門業者です。
そのため、熟練したプロフェッショナルが経理業務を行うことで、非常に高い精度と信頼性を保つことができます。
また、記帳代行会社は専用のソフトウェアやシステムを使って、企業の経理管理を行うことができます。
これにより、経理業務における効率性や正確性が高まり、企業は経理管理に関する情報をより正確かつ迅速に入手することができます。
このように、記帳代行サービスの利用は、企業にとって経理業務の動向をすばやく把握することができるメリットがあります。
経理業務におけるデータの集計や分析がスムーズに行えるため、企業の業績分析や資金繰り管理にも有用です。
また、経理業務の詳細情報が企業に提供されるため、経理部門以外の部門においても、企業全体の意思決定に必要な情報をより正確に収集することができます。
以上のように、記帳代行サービスの利用によって企業は、経理業務の動向を把握することができます。
経理データの効率的な収集と処理により、企業はより迅速に正確な情報を入手することができ、的確な経営判断につなげることができます。
記帳代行業者を変更する必要が生じた場合、自社で経理業務を担当している場合よりも簡単に変更ができるため、スムーズに移行することができます。
また、記帳代行業者を変更することによるリスクも抑えられます。
たとえば、個人的な付き合いがあるために経理担当者が退職してしまったり、経理担当者自身のミスによって業務が遅延してしまったりした場合、会社全体の業務に支障が生じることがあります。
しかし、記帳代行業務を外部に委託している場合は、業務移行によるリスクが軽減されるため、安心して変更することができます。
また、記帳代行業者を変更する場合には、自社で行っていた経理業務をアウトソーシングしていた場合よりも、移行期間を設けることができます。
移行の際には、旧業者と新業者の両方で業務を行うことができるため、システムの切り替えや書類の引継ぎなどをスムーズに行うことができます。
また、新業者による業務改善や適切なアドバイスを受けることができるため、より高品質なサービスを受けることができます。
さらに、業者を変更することによって、コスト削減につながることもあります。
過去の契約によって発生した高額なコストを抱えている場合、新しい業者に切り替えることでコストを削減できる可能性が高いです。
また、業務をより効率的に行うことで、費用対効果を高めることができます。
業者を変更することによって、経理業務の効率化に取り組むことができ、業務時間の短縮や品質の向上につながることがあります。
以上のように、記帳代行業務をアウトソーシングしている場合は、業者変更がスムーズに行えることがメリットとして挙げられます。
業務に関するリスクを軽減することができ、スムーズな業務移行を実現することができます。
また、コスト削減や業務効率化につながることで、企業の経営に貢献することができます。
記帳代行のデメリットは、主に3つあります。
記帳代行は、税理士の資格がなくてもできる事業です。
しかし、税理士の資格のない記帳代行会社への税務相談や、税務関連書類の作成代行を依頼することは法律的に禁止されています。
そのため、税理士の資格を持っていないにも関わらず、税務の相談を受けている記帳代行会社は違法業者になります。
クラウド会計システムを導入している記帳代行会社であれば、すぐに経理データを確認できます。
しかし、クラウド会計システムを導入していない記帳代行会社であれば今すぐに経理データを把握したいと思っても時間を要するでしょう。
たとえば郵送でデータをやり取りする場合は時間がかかってしまうため、自社で記帳業務を行うよりもかえって効率性が落ちてしまうということも考えられます。
関連記事>>経理業務でエクセルを使うメリットとは。機能や関数を一覧で紹介
記帳代行会社に税理士が在籍していない場合、申告業務の1つである税務申告を行うことができません。
別で税理士を見つける必要があるため、手間もかかってしまいます。
記帳代行の依頼を検討している会社に税理士が在籍しているかどうかは、依頼前にあらかじめ確認しておきましょう。
記帳代行のデメリットのひとつとして、従業員の成長が遅れることが挙げられます。
経理業務を外部に委託することで、従業員は日々経理業務を行わずに済むため、成長機会が減るというデメリットがあります。
経理業務を自社で行う場合、従業員は日々の業務に加えて新商品や新規事業などに関する会議や資料作成、決算書の作成など高度な業務にも関わることができます。
そのため、自発的に働きがいを感じながら「成長している」と感じることができます。
しかし、記帳代行を利用すると、従業員は日々の業務に集中し、新しい業務や発想をすることが少なくなります。
そのため、従業員のスキルアップや、経営に貢献するアイデアが生まれないというデメリットが生じます。
さらに、経理業務においては、外部委託が行われているため、経理業務に対する従業員の理解度が低くなることもあります。
従業員が経理業務に携わる機会が少ないため、経理に関する知識やスキルが不足することがあります。
そのため、将来的に自社で経理業務を行う場合、スキル不足によるトラブルやミスが生じる危険性があるといえます。
以上のような理由から、記帳代行を活用する場合でも、従業員の成長やスキルアップのサポートを行うために、社内研修や外部セミナーなどに参加させることが必要です。
従業員が自分自身の成長を感じることができるよう、モチベーション向上にも注力する必要があります。
記帳代行業者によっては、追加料金を請求することがあるとされています。
その理由としては、以下のようなものが考えられます。
契約締結時に定められた業務範囲外の業務を依頼する場合、追加料金が請求されることがあります。
たとえば、会計ソフトに新たな機能が追加された場合にその導入や設定を依頼する場合、追加料金が発生する可能性があるでしょう。
経理業務には締め切りがあることがよくあります。そのため、会計帳簿の記帳や決算業務を行う際には、期日内に完了させる必要があります。
しかし、企業によっては急なイレギュラーな業務が発生することがあります。
その際に、記帳代行業者が迅速に対応するためには追加料金が発生することがあるでしょう。
記帳代行業者によっては、手数料や消費税が契約金額に含まれていない場合があります。
この場合、追加料金が発生する可能性があります。
以上のように、記帳代行業者によっては追加料金が発生することがあるため、事前に契約内容について認識し、余裕をもった契約をすることが重要です。
記帳代行業務を外部に委託することで、企業情報が外部に流出するリスクが生じます。
とくに、個人情報や機密情報を扱う場合は慎重な管理が必要であり、情報漏えいに関するリスクは大きくなります。
情報流出が起こる原因はさまざまです。
たとえば、記帳代行業務を請け負う業者が、適切な情報管理体制を持っていない場合があります。
また、業務委託先の社員が個人情報や機密情報を不正に持ち出したり、紛失したりすることによって情報漏えいが生じることがあります。
さらに、外部の業者がデータを管理することで、情報へのアクセス権限が増えるため、不正アクセスを受ける可能性が高くなります。
悪意のある第三者によるハッキングやウイルス感染などが原因となる情報漏えいは、組織に大きな損害を与え、信頼を失うことにつながります。
このように、企業が記帳代行業務を外部に委託する場合は、情報管理に対するリスクマネジメントに細心の注意が必要です。
委託先の業者の情報管理体制やセキュリティ対策を確認することや、コンプライアンスを厳守することが求められます。
さらに、業務委託契約を締結する際には、情報漏えいに関する責任について明確に取り決めることも重要です。
ここからは、記帳代行をおすすめしたい以下3つのケースについて解説していきます。
それぞれ見ていきましょう。
まず、中小企業にとって記帳代行はおすすめです。
中小企業は限られた人員とリソースで業務を遂行するため、経理業務に十分な時間や専門知識を割くことが難しい場合があります。
しかし、記帳代行を利用することで、煩雑な経理業務をアウトソーシングできます。
専門の経理業者が適切な処理を行い、経理業務の品質やスケジュールを管理してくれ、効率的な経理プロセスや最新の法規制に対応するための情報提供も受けられます。
中小企業は記帳代行を活用することで、業務効率化や経営に集中する時間を確保できるでしょう。
ベンチャー企業にとっても記帳代行はおすすめです。
ベンチャー企業は成長段階であり、経営資源の最適化が求められます。
経理業務に時間やリソースを充てることは難しい場合も多く、記帳代行を利用することで、資金状況や財務状態をスムーズに把握できます。
その間、経営者は経営戦略やビジネス成長に集中できるでしょう。
また、記帳代行業者はベンチャー企業の特別なニーズにも対応でき、経営者の要望や状況に柔軟かつ迅速に対応することが可能です。
個人事業主やフリーランスにとって記帳代行はおすすめです。
彼らは自身の業務に集中するため、煩雑な経理業務に時間を割くことができません。
記帳代行を利用することで、専門の経理業者が正確な記帳を行い、領収書や請求書の管理、確定申告などをサポートしてくれます。
また、効率化や財務管理のアドバイスも受けられます。
記帳代行は負担を軽減し、時間やエネルギーを節約するだけでなく、税務手続きのミスや税金の滞納などを防げる点も利点です。
経理の専門家のサポートを受けることで、個人事業主やフリーランスは安心して仕事に取り組むことができます。
記帳代行サービスにはいくつかの種類があります。
まず、基本的な記帳作業や帳簿管理を代行する一般的なサービスがあります。
この他にも、月次や年次の財務報告書の作成や税務申告の支援を行うサービス、給与計算や社会保険手続きなどの人事業務を代行するサービスもあります。
さらに、経営のアドバイスやコンサルティング、ITツールの導入やデータ分析など、経理業務を効率化・最適化するためのサポートを提供するサービスもあります。
企業のニーズや要望に合わせて、適切な記帳代行サービスを選択することが重要です。
記帳代行を依頼する際の一般的な流れとしては、以下の通りです。
代行業者は日常の経理業務を担当し、定期的な報告や連絡を経て、最終的には月次や年次の報告書や税務申告を作成し提出します。
定期的な打ち合わせや相談の機会もあるため、スムーズな業務遂行とサービスの品質向上が図られます。
ここからは、記帳代行の費用相場を解説しますが、まずは仕訳数によって料金が変わる仕組みを掘り下げて解説します。
このタイプを採用している場合は、基本的に1カ月あたりの仕訳数により月額料金が決まります。
契約した仕訳数を上回る場合は、一定の単位ごとに追加料金がかかります。
ポイントは、仕訳数が増えると段階的に1仕訳あたりの単価が安くなることです。
具体的な料金はケースで異なりますが、仕訳件数が増えると50円に近づいていくといえるでしょう。
なお、具体的な費用相場としては「1仕訳50?100円程度」が一般的です。
仕訳数によって料金が変わる仕組みを掘り下げて解説します。
このタイプを採用している場合は、基本的に1カ月あたりの仕訳数により月額料金が決まります。
契約した仕訳数を上回る場合は、一定の単位ごとに追加料金がかかります。
ポイントは、仕訳数が増えると段階的に1仕訳あたりの単価が安くなることです。
具体的な料金はケースで異なりますが、仕訳件数が増えると50円に近づいていくといえるでしょう。
記帳代行と似ているサービスに年末調整代行というものもあります。
経理や人事部などの方のなかには、年末調整を行う時期は特に忙しいと感じている方も多いでしょう。
年末調整に関する業務は、1円たりともミスできない重要な仕事です。
そんな労力と時間を要する年末調整を少しでも楽にするために、年末調整代行を検討している企業もあるのではないでしょうか。
以下の記事では、年末調整の業務を年末調整代行会社に委託しようと考えている方に向けて、年末調整代行とはどんなサービスなのかを詳しく紹介します。
年末調整代行のサービス内容や費用の相場も解説していますので、気になる方はぜひご覧ください。
記帳代行は便利なサービスですが、サービスを受けるためにはいくつかの資料を自社で用意しておく必要があります。
記帳代行の依頼に向けて準備する資料は、以下の5点です。
記帳代行を依頼する際に準備する資料
記帳を済ませ、経理をする月の1日〜月末までが見えるように預金通帳をコピーして、データを記帳代行会社に渡します。
領収書については、提出漏れがないように提出前の確認が大切です。
請求書関連は、依頼をする記帳代行会社によって提出する書類が原本とコピーに分かれるため、事前に確認のうえ、提出するようにしましょう。
給与関連書類は給与明細やタイムカードなどが該当し、給与の計算が終わった書類を提出します。
記帳代行を依頼する際には、信頼関係を築き、業務の円滑な進行と情報管理の徹底を確保するためにも、契約書の締結が重要です。
契約書は、依頼主と記帳代行業者との間で具体的な業務内容や費用、情報管理に関する取り決めを明確化し、双方の権利や義務を保護します。
依頼主と業務提供者の信頼関係を確かめながら契約書を締結することで、円満な業務の遂行と情報管理の安全性を確保することができます。
ここからは、記帳代行に必要な契約書について、以下の3つの観点から解説していきます。
それぞれ見ていきましょう。
記帳代行に契約書は必須ではありませんが、弁護士や専門家は強く推奨しています。
契約書には、サービス内容、料金、期間、機密保持などの重要事項が明記され、両者の義務や責任が確定します。
何よりトラブル時の紛争解決に役立つため、契約書は双方の合意や意図を明確にし、信頼関係を構築するために重要です。
最善の結果を得るために、依頼主は契約書の内容をよく理解し、相互の合意に基づいた契約を締結するべきです。
契約書のフォーマットは、一般的には契約締結の過程で使用されるテンプレートや標準的な書式が存在します。
しかし、契約書のフォーマットは業種や契約内容によって異なることもあります。
一般的な項目としては以下が含まれます。
契約書は、専門家や法律事務所のアドバイスを受けながら作成することが重要です。
契約書は明確なコミュニケーションと法的保護を目的としているため、注意深い作成が求められます。
契約書には、記帳代行業者と依頼主との間の契約内容を明確にするため、以下の内容を明記すべきです。
依頼主は契約内容をよく理解し、契約書が求める納税記録の品質向上や法的保護を確保するために重要です。
双方の義務や責任を明確化し、トラブルの防止や円滑な業務遂行を図りましょう。
ここからは、記帳代行を依頼する際に押さえておきたいポイントを、以下の5つ解説していきます。
それぞれ見ていきましょう。
記帳代行を依頼する際には、契約期間が明確に記載されていることが重要です。
契約期間がある場合、双方の責任と義務が期間内に限定されます。
契約期間は、業務のスケジュールや料金設定にも影響します。
また、契約期間は自動的に更新されるか、新たに契約を更新する必要があるかも確認しておきましょう。
契約期間を明確にすることで、依頼主も業務計画を立てやすくなり、スムーズな業務進行が期待できます。
記帳代行業者によっては、決算申告業務も提供している場合があります。
決算申告は、会社の年度末に行われる重要な手続きであり、税務上の責任を担うものです。
記帳代行業者に決算申告業務も依頼することで、正確で適切な申告を行うことができます。
決算申告業務には、財務諸表の作成や法人税の申告書作成などが含まれます。
事前に記帳代行業者に確認し、決算申告業務を行ってもらえるかどうかを明確にしておきましょう。
決算申告業務を一括して依頼できることで、効率的な業務遂行と税務の適正化を図ることができます。
記帳代行を依頼する際には、スムーズなやり取りができるかどうかも重要なポイントです。
依頼主と記帳代行業者のコミュニケーションが円滑であれば、業務の進行や問題の解決がスムーズに行われます。
具体的な連絡手段や返信の目安、報告書やデータの提出方法などが事前に明確になっていることが望ましいです。
また、記帳代行業者が迅速かつ適切に対応できるかも重要な要素です。
依頼主からのメールや問い合わせに迅速に返答する姿勢や、業務に関する相談や要望に対して適切なアドバイスを提供できるかも確認しておくべきです。
スムーズなやり取りができれば、双方の理解や信頼が深まり、より効果的な業務発展につながります。
記帳代行を依頼する際には、費用の内訳が明確であることが重要です。
費用の内訳が明確であれば、依頼主はどの業務にいくらかかっているのかを把握しやすくなります。
具体的には、基本料金、追加料金、経費精算などの項目が明確化されていることが望ましいです。
また、費用の支払いタイミングや方法も含めて確認しておきましょう。
費用の内訳が明確であれば、依頼主は予算管理や経費計上がしやすくなります。
くわえて、記帳代行業者との契約内容や取引条件が明確になり、双方の信頼関係を築くうえでも重要なポイントとなります。
記帳代行業者には、依頼主の会社や個人の機密情報を取り扱う責任があります。
そのため、情報管理が徹底されていることは非常に重要です。
情報管理の徹底には、データのセキュリティ対策やアクセス制限の導入、適切なデータのバックアップや保管などが含まれます。
また、取引の秘密保持契約やプライバシーポリシーを実施しているかも確認しておくべきです。
情報漏洩や不正アクセスなどのリスクを最小限に抑えるため、信頼できる記帳代行業者を選ぶことが重要です。
依頼主と記帳代行業者の間で情報管理に関するしっかりとした取り決めがあるかどうかも確認しましょう。
いかがでしたでしょうか?
記帳代行には、コスト削減や業務の効率化が図れるメリットがあります。
一方、デメリットには場合によって経理データの取得に時間がかかることや税理士が在籍していないことがあります。
しかし、そのデメリットは依頼する前に確認することで回避が可能です。
経理業務の効率化を考えている方は、記帳代行サービスの導入がおすすめです 。
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