「経理アウトソーシング」と「経理派遣」の違いと分類

「経理派遣」と「経理アウトソーシング」の違い

「経理派遣」と「経理アウトソーシング」の違いは何ですか？と質問を受けることが多くあります。どちらも、外部の人に依頼したい、という意味で同じです。昨今、経理人材を確保することが非常に難しくなり、代替となるものを探す際に両方の言葉が使用されています。
経理人材を確保することが難しくなっている理由と、代替となるものの特徴やメリット・デメリットについて説明します。

経理人材を確保することが難しい理由

少子高齢化による人口減少の他に、次のような理由があります。

経理業務のDX／IT化が進んでいることから、単純な経理知識だけで業務することが難しくなってきている。一方で、単純な作業しかできない人材も増えている。
企業のサービスが多岐に渡り、対応する会計処理を確認／判断／構築できる人材が減っている
経理業務範囲が企業ごとに異なり、狭い範囲の経験しかしたことがない人材が増えており、網羅的に対応できる人が減っている。
リモート対応が増え、一部を除いて、作業にかかる工数が増え、経理スキルアップにかける工数は減っている
企業がバックオフィス業務をコストセンターとみて人員削減されている場合、疲弊しての離職などから流動化が進んでいる
企業の中で人数枠が少ないバックオフィス人材の教育ができていない

企業が希望する経理財務人材を、ピンポイントで市場から見つけ、出会うことが非常に難しくなっています。
調達したい経理人材のレベルや、「緊急性」「継続性」「安定性」などの状況によって、依頼先は変わります。
経理人材を調達する方法、経理人材に期待する業務範囲、分類別の特徴など、ご説明します。

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経理人材の調達分類と調達方法

「経理派遣」と「経理アウトソーシング」は、経理部／財務部の業務の一部または全部を外部の人に行ってもらう、という意味で同じです。経理人材を調達する視点で、社員の採用も含めて下記のように分類してみます。

経理人材の調達分類（A~J）

直接雇用（社員）

A、転職エージェント
B、新卒採用
C、社内の配置転換（内部からの登用）

「労働者派遣法」による経理派遣社員

D、「労働者派遣法」による派遣社員（派遣契約／紹介予定派遣契約）

経理アウトソーシング

E、経理アウトソーシング／会社（常駐型）
F、経理アウトソーシング／会社（スポット対応）
G、経理アウトソーシング、代行、経理外注／会社（リモート対応）
H、経理代行、経理外注、経理アウトソーシング／個人
I、記帳代行（会計事務所、税理士事務所が多い）
J、BPO（Ex.経費精算だけ、売上請求書の発行だけ、支払請求書の受け取りと確認だけ、）

経理人材の調達方法

A、転職エージェント

企業が転職エージェントに依頼し、企業と求職者間で面接を行い、お互いの希望が一致したとき、成約します。経理人材の流動化が進んでいることから、繰り返し利用することが増えています。

緊急時の対応＝NG
継続性、安定性＝△

B、新卒採用

RSTANDARDは貴社の経理新人社員向けの教育セミナーも行っています。
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C、社内の配置転換（内部からの登用）

企業のステージにもよりますが、経理業務の専門性は高く、人事異動の場合は相応の時間や一定の経理実務スキルを持っていることなどが必要です。

緊急時の対応＝?
継続性、安定性＝△

D、「労働者派遣法」による派遣社員

派遣会社が、「企業」が希望する人材の条件を提示し、登録されている「派遣社員」とのマッチングを行います。
派遣会社には、経理に限らず幅広い人材を集めることが得意な派遣会社から、専門的な分野に特化した人材がそろう派遣会社まであります。
経理派遣というとこちらをイメージすることがあり、比較的簡単な業務に向いていて、判断が多い業務には不向きです。派遣法で契約時に対応業務を列挙することから、柔軟性は低めになります。
「時給」が一般的で、「紹介予定派遣」の対応をしている派遣会社もあります。

緊急時の対応＝△
継続性、安定性＝契約期間が決まっているため、更新時期の確認は必要

R(アール)の経理派遣はこちら

E、経理アウトソーシング／会社（常駐型）

急な人材不足、難易度の高い業務、経理部門の幅広い業務の対応が可能です。また、社員と同様に対応して欲しいといった場合に依頼した業務を、自社内で行ってもらうサービスです。基本的に専任の担当がつきます。

緊急時の対応＝リソースがあれば〇
継続性、安定性＝〇

RSTANDARDの常駐型・訪問型の経理代行・アウトソーシングサービスはこちら

F、経理アウトソーシング／会社（スポット対応）

「開示業務」などの比較的難易度が高く、スポットの業務を対応しています。
定期的に継続性がある業務であることと、高い会計知識や、企業の状況を把握する必要があります。
一般的な経理業務をスポットで対応している会社もありますが、月初のみなどの対応は会社次第になります。

緊急時の対応＝リソースがあれば〇
継続性、安定性＝△

G、経理アウトソーシング、代行、経理外注／会社（リモート対応）

2～3人のチームなどで構成され、責任者が1名つき、リモート及び月に１回の訪問などで対応します。
企業の窓口担当者が、必要な資料を収集したり、所定の場所へ保存するなどの対応が必要です。

緊急時の対応＝△
継続性、安定性＝△

H、経理代行、経理外注、経理アウトソーシング／個人

対応する個人を探して依頼します。経理人材は幅広くいますが、マッチングが非常に難しいです。

緊急時の対応＝△
継続性、安定性＝△

I、記帳代行（会計事務所、税理士事務所が多い）

小規模な企業で主に仕訳に限定された業務の対応を行います。
企業の窓口の担当者が、必要な資料を収集し、所定の場所へ保存するなどの対応が必要です。

緊急時の対応＝△

継続性、安定性＝△（最近は対応する会計事務所が減少しています）

J、BPO

経費精算だけ、売上請求書の発行だけ、支払請求書の受け取りと確認だけ、など、単純で量のある業務に向いています。

緊急時の対応＝△
継続性、安定性＝〇

分類別の経理人材の特徴とメリットデメリット

A､転職エージェント

市場にいる経理人材の幅が非常に広いが、マッチングが非常に難しい。

＜メリット＞

マッチングすれば、コストパフォーマンスが高い

＜デメリット＞

エージェントフィーが理論年収の〇％発生し、３か月を超えた退職の場合返金されない。
早期離職の場合、人事／採用担当が再度採用活動するための工数がかかり、マッチングした場合、再度エージェントフィーが発生する。
前職の人からの引き継ぎを理解しておらず早期離職の場合、担当業務を理解できていない場合が多く、次の人への引き継ぎも必要十分にできない。（リスク高）
後任で決まった人が、業務内容を理解できず早期退職のリスクがある。

B、新卒採用

メリット：

教育が適正に行われれば将来の部長候補になる

デメリット：

教育／研修に時間がかかる

RSTANDARDは貴社の経理新人社員向けの教育セミナーも行っています。
RSTANDARDの経理部門の新人社員向けセミナー

C、内部からの登用

メリット：

社内のサービスに精通していて帰属意識がある場合、継続性がある

デメリット：

教育／研修に時間がかかる

D、「労働者派遣法」による派遣社員

派遣社員が対応できる経理業務の幅は狭く、期待する経理人材とのマッチングは、派遣会社の担当者の業務への理解度に比例することが多いです。

メリット：

派遣社員のスキルがマッチすれば経理部門の即戦力になる
「紹介予定派遣」の対応をしている場合は直雇用に切り替えることも可能

デメリット：

対応できる業務が比較的狭い
判断が入る業務には不向き
期間が決まっている

RSTANDARDが運営する「Rの経理派遣」は経理専門の派遣会社です。派遣社員にも月に１回の研修制度を設けており、経理業務を自分の専門職として将来のキャリアを築きたいという若手人材が在籍しています。
R(アール)の経理派遣

E、経理アウトソーシング／会社（常駐型）

経理アウトソーシング会社によりますが、研修／教育が充実している会社の場合は、かなり柔軟な対応が可能です。また、経理業務及び経理周辺業務もカバーできることも多く、幅広く相談が可能です。担当のコンサルタントがアウトソーシング会社の社員の場合と外注の場合があります。

メリット：

対応できる業務が幅広く、柔軟性が高い
緊急の場合も即日対応などできる会社がある
常駐対応なので能動的に業務対応してくれる。
経理専門化が対応してくれる。
企業側に担当窓口をおかなくて良い
総合的なコストパフォーマンスが高い

デメリット：

担当者が一定期間で異動がある

RSTANDARDは常駐型の経理アウトソーシングを行います。当社のコンサルタントは全員社員で、品質の高い社内研修／教育制度をとおして、企業の依頼に即日対応できる人材をご提案することが可能です。
常駐型・訪問型の経理代行・アウトソーシングサービス

F、経理アウトソーシング／会社（スポット対応）

メリット：

緊急の場合も即日対応などできる会社がある
経理専門化が対応してくれる

デメリット：

業務が限定される。
スポットなので必要な時期の対応が難しい場合がある。
スポットなので継続性が低い場合がある。

G、経理アウトソーシング、代行、経理外注／会社（リモート対応）

チームメンバーは外注、派遣社員、アルバイトなどの場合があります。

メリット：

経理責任者が継続する場合は安定する

デメリット：

企業の窓口の担当者が必要で、資料の準備に手間がかかる
経理業務の場合、業務が限定される
準備に時間がかかる
内製化しづらい

H、経理代行、経理外注、経理アウトソーシング／個人

経理人材は幅広く、マッチングに注意が必要です。

メリット：

依頼したい業務対応ができる人が見つかったときはコストパフォーマンスが良い

デメリット：

マッチングが非常に難しい
個人の担当者なので、継続性、安定性は低い

I、記帳代行（会計事務所、税理士事務所が多い）

記帳代行するスタッフの経理スキルは高くはない。

メリット：

1仕訳〇などの料金体系なので、毎月一定量の仕訳のみ依頼したい場合はコストがおさえられます

デメリット：

最近は対応する会計事務所が少ない。

J、BPO

メリット：

単純作業で量が多い作業に向いている

デメリット：

導入まで時間がかかる

経理人材の調達例

社員と同様の対応ができる即戦力の経理人材を依頼する場合

E、経理アウトソーシング／会社（常駐型）　【RSTANDARD対応】
H、経理代行、経理外注、経理アウトソーシング／個人
D、「労働者派遣法」による派遣社員　【RSTANDARD対応】

緊急性がある依頼の場合

E、経理アウトソーシング／会社（常駐型）　【RSTANDARD対応】
F、経理アウトソーシング／会社（スポット対応）
H、経理代行、経理外注、経理アウトソーシング／個人

分類ごとのRSTANDARDの対応

A、転職エージェント

前任者の退職が近づく中で、中途採用の進捗が進んでいない場合、社員が入社するまでの一時的な対応が可能です。
（例１）前任者の業務が難しく、部署内で引き継げる人がいない
（例２）部署内で引き継ぎしているものの、みんな疲弊してきている
（例３）前任者が抜けた後、もう１名離職することになって引き継げる人がいない
上記のような場合、RSTANDARDは下記の対応を行います。
１、RSTANDARDのコンサルタントが貴社に常駐して前職の方から業務を引き継ぎます。
２、貴社の社員が採用されましたら、引き継ぎを行い内製化できるまで支援いたします。

D、「労働者派遣法」による派遣社員

経理専門の「Rの派遣」で対応いたします。
当社は、経理専門の会社で、経理派遣社員にも研修を行っていることからマッチング精度も高くご紹介が可能です。
R(アール)の経理派遣

E、経理アウトソーシング／会社（常駐型）

常駐型で対応することは難易度が高いため、対応できる会社は少ないです。
Ex.
①経理部長の代替要員
経理部長の経理業務を代替して欲しいなど対応可能です。
②経理課長の代替要員
経理部署に優秀な経理部長がいるけれど、スタッフが育っておらず経理部長が疲弊しているなどの場合、経理部長をサポートすることも可能です。
③経理スタッフの代替要員
経理部署に優秀な経理部長／課長がいるけれど、スタッフが育っておらず経理部長／課長が疲弊しているなどの場合、経理スタッフとして確かな経理知識をもったスタッフが支援することが可能です。
④経理責任者がいれば依頼したい業務
経理部内を標準化させたい、業務改善したい、管理会計を取り入れたい、など対応可能です。

RSTANDARDのコンサルタントは全員が社員です。経理業務及び経理に付随する業務の対応も可能ですのでご相談ください。
常駐型・訪問型の経理代行・アウトソーシングサービス

F、経理アウトソーシング／会社（スポット対応）

※対応できるリソースが不足しており、お受けできない業務がございます。ご了承ください。

B、新卒採用

RSTANDARDの社員への教育ノウハウをベースに、貴社の新人経理社員や、社内異動で経理に配属された社員などへの教育を行い、経理人材を育てることが可能です。
経理部門の新人社員向けセミナー

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