経理の派遣スタッフがスキルアップする最善の方法とは?

同じ時間の努力でもスキルアップに大きな差がでることがあります。ここでは、ほんの少し視点を変えるだけで効果的にスキルアップできる最善の方法について解説いたします。

 

成果の出ないスキルアップ

スキルアップというと、新しい知識ばかりを習得をしている人を多く見かけます。また、新しい知識を習得していることでスキルアップしたつもりになっていて、実際にはスキルが上がっていない人も多く見かけます。
一生懸命勉強しているのにスキルが上がらないのは、何故でしょう。その答えは、勉強と仕事の違いで考えると良くわかります。

勉強は、知識をどんどん詰め込んでいく「インプット型」であり、仕事は、成果を出す「アウトプット型」です。いくらインプット型の勉強を多くしても仕事でアウトプットできなければ、成果の出ないスキルアップとなってしまいます。

では、どうしたら成果の出るスキルアップができるのでしょうか。

 


成果の出るスキルアップに欠かせない5つのポイント

成果の出るスキルアップをするには、次のポイントをおさえておくことが肝心です。
「仕事ができる人」は、このポイントを自然体でおこなっている人が多いので、是非参考にしてください。

  • 勉強する範囲が今もしくは近い将来の仕事に直結しているか
  • 他人に指導または説明できるレベルまで勉強したか
  • 勉強の範囲に法令規則まで含めたか
  • 仕事でアウトプットできる準備ができているか
  • 仕事の大幅な品質改善と大幅なスピードアップを意識しているか

1つずつ見ていきましょう。

 

勉強する範囲が今もしくは近い将来の仕事に直結しているか

いつ仕事をするか分からないものをいくら勉強しても身につきません。使わない英語を勉強して英語が苦手というのと似ています。

今もしくは近い将来にするであろう仕事の勉強であれば、勉強が実務で活かされ効果的にスキルアップできます。
勉強が実務に直結することで、仕事の楽しさも増し、より勉強のやる気も膨らみます。向上意欲が増して正のスパイラルが発生しスキルアップが加速していきます。

 

他人に指導または説明できるレベルまで勉強したか

参考書やユーチューブなどの動画を見て、「解ったつもり」ということはないでしょうか。勉強していることは決して無駄ではないのですが、「解ったつもり」というのは、実は、とても怖いものです。勉強に一定時間かけたのに、「解ったつもり」では、殆ど業務に活かせません。つまり殆どスキルアップできていない状態と同じということです。

では、どうしたら良いでしょう。勉強する範囲を欲張らず少な目にして、その代わり自信をもって他人に指導または説明できるレベルまでにしておくと、効果的にスキルアップが図れます。この方法に慣れてくると、次第に勉強する範囲を広めても大丈夫になります。

 

勉強の範囲に法令規則まで含めたか

勉強する内容が、手法や手続ばかりになってしまうことはないでしょうか。例えば、前任者から業務を教わって、その業務を同じように「こなす」というイメージです。

手法や手続ばかり勉強していると、「例外」に対応できなかったり、「根拠」や「期限」などに目がいかず、法令規則が改正されても気が付かないということがあります。

したがって、勉強の範囲を法令規則までしっかり広げキャッチアップしておくことで、効果的にスキルアップが図れます。法令規則を知っているという事は、「業務ができる人」という信頼から「安心して任せられる人」という信頼に変わります。

 

仕事でアウトプットできる準備ができているか

時々、いつもの業務をしていて特段業務品質が変わっていないのに、「いつも勉強しています」という人を見かけます。

つまり、インプットの勉強は多くしているが、業務へのアウトプットが全くできていない状態です。これでは、何のために勉強しているのか分かりません。勉強したことを業務でアウトプットする姿勢が大事です。

「いつも勉強しています」ではなく、「いつも勉強を業務に活かしてます」というマインドが、スキルアップの近道です。

 

仕事の大幅な品質改善と大幅なスピードアップを意識しているか

日々の業務で品質やスピードを「少し改善」したあと、そのまま慣れた業務をしていませんか?

効果的にスキルアップを図るには、「少し改善」を目指すのではなく、「大幅な改善」を目指すのがカギとなります。

例えば、ミスが多い業務では、ミス0を目指す。ミス0を達成するためには、様々な統制を働かせないと達成できないため、その統制を業務に組み込むことでスキルアップが図れます。

また、60分かかっている業務であれば、30分に短縮することを目指すとキー操作の上達やExcelの上達などのスキルアップが自然と図れますが、5分に短縮するなど大幅なスピードアップを目指すとなると業務プロセスの改善などの思考領域が鍛えられ高度なスキルが身につきます。