未経験からでも経理の派遣スタッフになれる!

経理の未経験者が経理職を希望しても、なかなか採用してくれないケースがあります。
その理由は、多くの企業では経理の即戦力を希望しているためと言われています。
では、経理の未経験者でも派遣スタッフとして採用してもらうためにはどうしたら良いのでしょうか。
今回は、経理の未経験者でも採用されるポイントについて解説いたします。

 


経理未経験者なら日商簿記2級を取得すべし!

多くの企業の経理部門では、人材不足が恒常化しており常に人材を必要としています。但し、人材不足の経理部門では新人の派遣スタッフの教育に時間をかけられないことが多く、結果として即戦力採用が中心となっています。しかし、派遣市場に経理の即戦力人材が少ないこともあり、採用が難航している企業が多数を占めています。
そこで、次に候補となるのが未経験でも日商簿記2級を持っている人たちです。簿記検定には、日商簿記・全経簿記・全商簿記の3種類がありますが、採用に効果的なのは日商簿記の2級です。経理実務では、商業簿記は勿論のこと工業簿記も使う場面が多くあります。特に原価計算などができると期待値が高まります。商業簿記と工業簿記のスキルを得られる日商簿記2級は特におすすめです。

 

経理未経験者ならPCの操作に慣れておくべし!

経理スキルの1つにPC操作があります。経理の実務では、PCを使って様々なアプリケーションを利用します。その際にPC操作に慣れている人とそうでない人とでは、業務のスピードに大きな差が出ます。
また、スピーディに操作できる人は、正しい処理が行えたかチェックする時間をもてることから、業務品質が高い傾向にあります。PC操作で特にやっておきたいものは、キーの正確な入力スピードの向上とWindowsショートカットキーに慣れておくことです。この2つが早いだけでも、経理未経験者というハンデが無視できるくらいになります。

 

経理未経験者ならExcelの操作に慣れておくべし!

経理実務では、実に多くの場面でExcelを利用します。従って、Excelが苦手な人を敬遠する場面も多く見られます。
では、どの程度Excelができれば良いのでしょうか?
よく面接の場面で、「Excelはどのくらできるの?」という問いに、「SUM関数やVLOOKUP関数ができます」という回答が多く返ってきます。
実は、この回答だと、「Excelは殆どできなさそう」と判断されてしまいます。その理由は、SUM関数やVLOOKUP関数は、実務の場面では初歩の初歩というレベルだからです。もし、「SUMIFS関数やVLOOKUP関数とMID関数の組み合わせなどができます」と答えていたら、担当者は、「そこそこ出来そう」と思うに違いありません。つまり、実務の場面では、単純なSUM関数やVLOOKUP関数ではなく、実務で必要な集計ができる関数を知っているか否かが判断基準となるのです。では、どのような練習をしたら良いのでしょうか。お勧めは、膨大なデータの中から様々な必要データを抜き出すことに慣れておくこと。これができれば、経理未経験者というハンデが無視できるどころか、必要な人材と言われるようになります。

 

消費税の課税区分を理解しておくべし!

簿記検定では、消費税の課税区分は勉強しません。しかし、経理実務では、仕訳を起票する際に必ず消費税の課税区分を一緒に入力します。消費税の課税区分は、一般の中小企業では「課税」、「非課税」、「免税」、「不課税」の4つですが、大企業になると数十種類の課税区分を選択していく場合があります。少なくとも簿記の仕訳ごとに「課税」、「非課税」、「免税」、「不課税」の分類ができるようになっておくと即戦力に近い人材と言われるようになります。

 

未経験からでも経理の派遣スタッフを目指そうと思っている方は、是非、参考にしてみてください。